20年物のKX125を整備する(1)KX125 1994年式
少し前の話ですが、ひょんなことで我が家にこんな緑色のバイクが転がってきました。
Kawasaki KX125 1994年式(K1型)
125cc 水冷2ストローク単気筒
ナンバー無し 公道走行不可
紆余曲折を経た後に私の元に辿り着いたこの往年の2stモトクロッサー。状態を見てみるととりあえずキックは問題なく降りますし、エンジンは問題なくかかって走行は可能。125ccとはいえスペック上では38psを叩き出すレーシングマシン。それも最近のマシンのようにフラットトルクで扱いやすく、なんてことはありませんので、コースで試走してみても私みたいな素人では全開走行なんてほとんどできないくらいのパワー感があります。
しかし、元々二束三文の中古車両。その宿命で状態は決して良くありません。
地雷原に埋まってるのは金塊に非ず、すべからく地雷なのが世の常。これは私みたいな素人がバイクを手に入れようとしたらまず間違いなく失敗するパターンです。
何よりバイク屋でプロの手でキチンと製品化された状態のバイクではないということは、何があっても自己責任が原則という世界の話になってきます。何か車体のトラブルで怪我をしても誰にも文句は言えません。
さらに細かい所を見ていくと・・・
・・・^^;
しかし、ウチに来たからには仕方ない。退路を断って光明が見えるのもまた人生。
そもそも、この地雷原に埋まってる金塊ではなくやっぱり地雷みたいなバイクを私が個人的に所有しようと思ったきっかけは、何より整備の勉強になると思ったからです。
モトクロッサーは公道用のトレール車両と違い、自分でバラしてメンテナンスするのが大前提のため、最初から簡単に分解整備がしやすい様に出来ています。メーター類・ライト・ウィンカー等の保安部品や、面倒くさい規制関係のデバイス類は一切付いていません。つまり造りがシンプルで、走るための構造を理解しやすい。しかも古い車両ですから整備のしがいは十二分に(ほんと余るほどに)あります。
また、公道車両ではないのでいきなり止まって交通の邪魔になり人様に迷惑をかけることもありません。私くらいの素人が整備を楽しむにはうってつけの車両なわけです。
最終的にレースなどを目指すわけではないですが、キチンと整備して、自分がファンライド程度の領域で楽しめる車両になってくれれば目標達成かなと思っています。
次回から私の備忘録がてら、悪戦苦闘の様子をお楽しみいただければ幸いです。