キャンプツーリングに行くための準備・キャンプ用品あれこれ(その1)

 去年のシーズン、あちこちバイクで出かけている内に「日帰りでは行ける範囲が限られる」という(ごく当然な)ことに気づき、2012年はとにかくキャンプだ!と決めたのが去年のシーズン後半のこと。それからバイカー向けキャンプHow to本などを見ながらちょっとずつキャンプ装備を整え始め、この春からのキャンプツーに備えております。
ということで、現時点で個人的に気に入ってる装備・意外と使えたアイテムなどをちょっとずつまとめていってみようと思います。



■テント
何は無くともテントが無いと始まりません。ツーリング用テントの購入時のポイントは、以下の様なことだそうです。

  1. 1人用ではなく、できれば2〜3人用が良い。
  2. 前室スペースあるものが良い。
  3. 設置・撤収が簡単な物が良い。
  4. 購入後のサポートなども考えると、大体20,000円〜程度の物が良い。

これらの条件を満たす定番テントは色々ありますが、自分はこれを選びました。 
モンベル・クロノスドーム2型(2人用)

最初何故「2人用」なのか理由がわからないまま、1型ではなく2型を購入しました。(当然値段も少し高い)しかし、実際キャンプ場で使ってみるとこれが大正解だと思いました。
バイクでのキャンプの場合、装備や荷物を全部テントの中にしまわなければなりません。野ざらしのままでは、雨や朝露で装備が濡れてしまいますし、盗難の危険もあります。ヘルメット・ジャケット・ブーツ・プロテクター、これだけでもテントの中に置くと結構なスペースを取ります。他にも荷物はたくさんありますし、また、雨の時は中で食事したり、前室でストーブ炊いて調理したり、着替えをしたりと、何かと中で作業する機会は多いです。
もし、これらをきっちり一人が寝る分しかない空間に荷物満載で全部をこなそうとなると、相当窮屈な思いをする事になるとおもいます。
この2型だと荷物を全部テントに放り込んでも、183cmの自分が寝転がって手足を伸ばせるほどのスペースがあり、高さ方向もあぐらをかいて座れるくらいには余裕があります。快適性とコスパを考えると、なかなか優秀なテントではないかと思います。

良いテントですが、敢えて欠点を上げるなら、ポールバッグとテントバッグが別袋なこと。(積載する時地味に面倒。)バイクの場合、出来れば収納時一つの袋に纏められる方が邪魔になりません。同じモンベル製で定番ツーリングテントのムーンライトなどはそうなってますね。
私はムーンライトとクロノスで迷って、広さと設置時の安定性重視でクロノスにしましたが、この辺は好みで選んで良いと思います。あと、モンベルの純正のアルミペグは軽いですが叩くとすぐ曲がります。後々は頑丈な鍛造ペグに換えようと思っています。
 

※基本的に、テントなど「防水」というキーワードが関係してくる製品に関しては、極端な激安品は避けた方が良いです。雨の日地面に直に敷いたら水が染みてきたとか、何回か使ったら縫製がほつれてきて雨漏りしたとか、色々問題が起きます。防水性能の要は細部のマメな縫製と生地自体の性能(耐水圧など)ですが、これらにはしっかりコストがかかっていると思ったほうが良いでしょう。


■マット
テントや寝袋は当然大事ですが、それと同等以上に重要なのは実はマットだそうで。キャンプが楽しいものになるかどうかはマット選びで決定的に変わるとかなんとか。
そんなわけで、ここはケチらないようにしようと奮発して買ったのがこれ。
 
モンベルのU.L.コンフォートシステム エアパッド150

膨らました状態は↑このサイズで、たたんで収納すると↓こうなります。(iPhoneは比較用)


これ、値段もそれなりですが、ハッキリ言ってかなりオススメです。寝心地が素晴らしく快適なのにこれだけ小さく畳めるってのが単純にすごい。口で膨らますタイプですが、すぐパンパンになるので、膨らます作業は大変ではありません。表面はサラっとしたドライな素材で触り心地が良く、補修用のパッチも付属しており(しかも無くさない様にカバー内側のポケットに入ってる)、細部まで丁寧な仕事がモンベルの面目躍如と言える商品だと思います。
「エアマットは銀マットより断熱性に劣る」と、言われていますが、このマットは膨らました時の厚みが結構なぶ厚さのため、その定説は当てはまらないかもしれません。私は念のため、下記のダイソー銀マットを下に敷いて使っていますが、気温10度以下の肌寒い日に、某鹿番長の激安シュラフでキャンプした時でも、地面からの寒さは全く感じず安眠できました。
余談ですが、我が家では普段このマットを意味もなく畳の部屋に置いてますが、気がつくといつも家族の誰かが上に寝転がってます。それだけ快適ってことのようで。
 
 
■薄い銀マット(ダイソー製)

最初は「とりあえず持っていくか〜」ぐらいの感覚だったのに、実際使ってみたら意外なほど役立ったのがこれ。
ダイソー製。売価210円。見ての通り、一般的な厚みがある銀マットと違い、ペラッペラに薄くクッション性はほぼゼロ。単体で「銀マット用途」として使おうとすると、ショボすぎて全く使えません。
しかし、テントの中に敷くインナーマット替わりとして使うと、地面からの冷気をかなり軽減してくれて快適性大幅UP。撥水性があるのでテントの中で飲み物をこぼしてもテント本体が汚れませんし、外でもピクニックシート替わりに使えます。ペラッペラなのが功を奏して積載時大してかさ張りません。土がついても拭けば簡単に落ちますし、破れても安いので問題なし。
ちなみに私は次から二枚持って行こうかと思っています。
 
 

■ライト類(ヘッドライト&ランタン)

灯りはヘッドライトとランタンの2つがあると便利です。特にヘッドライトは必需品と言ってもいいです。
最初は「頭にライトはちょっと格好わるいかなぁ」と躊躇する人もいるでしょう。しかし、実際に夜のキャンプ場で過ごせば誰しも痛感するのが、懐中電灯を片手で持ちながらの作業は不便極まりないということ。食べ物を調理するにしろ酒を飲むにしろ、星空が綺麗に見えるほどの暗所で行うことになりますので、手元を照らす明かりは常に必要となります。この時、両手が使えるか使えないかでは雲泥の差。最近の物はLEDなので直視すると目が眩むくらいの明るさなのに、小型でかさ張らず安価なのもポイントです。
一方、ランタンはテント周り全体を照らす用。テントやテーブルなど拠点全体を照らす用にランタンを一つ置いておき、手元の作業はヘッドライトの灯りで行う、というのがベストな組み合わせだと思います。
最近のランタンは懐中電灯に切り替えて使えるものも多いですが、ヘッドライトがあれば懐中電灯機能はあまり使いません。
重要度を比較すると、ヘッドライト>ランタン>>>懐中電灯、という感じ。
 
※余談ですが、ランタンはバイク屋のツーリング企画の景品で、ヘッドライトはSさんからの頂きものです。(Sさん多謝!)
 
 
 
その2に続く。